噂の寺町・門前町

　

「目標を決めることは簡単なことではないのだよ」と仏典に書かれている。

法蔵というお名前の菩薩さまが　自分がどのようなお浄土をつくればいいかをお考えになっておられた。つまりどんな目標を設定したらいいのかお考えになられたのだ。

そして世自在王という師にお尋ねになられたのだが　「自分で考えなさい」といわれ考え始められたという。法蔵さまは想像もできない長期間考え　その数も２００億は越えていたらしい。

その中からたった一つの目標を設定し　その実現に挑戦しあらゆる困難もクリアーして達成されたと書かれている。

仏典によれば　その目標をお決めいただいたことで　その後の人々を迎えていただくお浄土という場が完成しているという。

身近なところでも　私たちは「目標を持て」といわれ口にもする。でも目標をもって生きている人は少ない。

目標設定には　設定プロセスにおいて　質問や確認しあう師のような人が必要になるのだろう。