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門前の小僧ブログ

なのか参り

2024-11-05
お葬式が終わると 6日後に「七日参り」という法事を営む習慣がある。数百年前から続く習慣と聞いているが その習慣が消えかかっている。

それが顕著になったのは戦後からと思える。最大の原因は核家族になったことだ。

習慣の消滅は まず7回ある予定の七日ごとのお参りが 初七日と四十九日の2回になった。ときにはどちらか1回になることもあるようになっている。

それでも初七日にこだわられるご家族が それをお葬式と同時に終えることを希望されるようになった。

この法事の趣旨は 「死別」という現実を自分のこととして考える場にすることであったはずだが お葬式という行事の付録になってしまった。

「いのちの正体」「人間に生まれてきた意味」を自問する場が消えてゆく。
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